お歳暮商戦の早期展示会には、たくさんの熊本県産品が並んだ=1日、熊本市中央区の鶴屋百貨店
熊本地震の発生から14日で7カ月が過ぎた。各地で復興を目指す活動が続く中、百貨店では、お歳暮売り場に熊本県産品を扱うコーナーをつくり、被災地を支援する動きが広がっている。売り上げは好調で、贈られる人だけでなく、被災した生産者にも温かな気持ちが届いている。
熊本市の中心市街地にある鶴屋百貨店で今月1日に開かれた早期展示会では、「くまもとを贈ろう」と書かれたポスターが貼られ、熊本県産品など約120品が並んだ。県外の知人に贈る商品を選んでいた、熊本市の谷山律子さん(82)は「少しでも復興の支援になるように、県産品を選びたい」と話した。
鶴屋は16日から店舗での受注を始め、25日には本格的な特設コーナーをつくる。最終的に販売する約1400点のうち約130点が県産品になる予定だ。南阿蘇村にある木之内農園の「阿蘇高原の手作りジャムセット」(税込み4482円)や阿蘇健康農園の「バジルペーストギフト」(同2592円)など、被災して生産停止になるなどした商品も多い。
復興支援の兆候は、今夏のお中…