押収された米国のベビー用品ブランド「エルゴベビー」に似た抱っこひも=愛知県警緑署
米国ブランドの抱っこひもの偽物を販売目的で持っていたとして、愛知県警は16日、岐阜県中津川市駒場、会社員松葉晃容疑者(32)を商標法違反の疑いで現行犯逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
県警によると、松葉容疑者は16日午前、中津川市の勤務先で、米国のベビー用品ブランド「エルゴベビー」と似た商標をつけた抱っこひも2点を販売目的で持っていた疑いがある。県警は、ほかに勤務先から同じブランドに似た抱っこひも8点を押収した。松葉容疑者はインターネットのオークションサイトなどで偽造品を出品。正規品の半額以下の8500円で売っていたとみられるといい、県警は偽造品の入手経路を調べている。
エルゴベビーは、腰ベルトで赤ちゃんの体重を受け止め、肩を痛めずに抱っこができるとして人気の商品。国内正規総代理店「ダッドウェイ」(横浜市)は、偽造品が出回っているとして公式ホームページで注意を促している。同社の広報担当者は偽造品について「見た目は精巧で、我々でも見分けるのは難しい」と話す。「出回っている偽造品を商品試験したところ、日本で販売できる強度ではないものもあった。子どもの体重を預けるものなので、注意してほしい」と呼びかけている。