堺市北区に住民票がある梶本樹李（たつき）ちゃん（４）の行方不明事件で、大阪府千早赤阪（ちはやあかさか）村の山中で見つかった遺体について、大阪府警は１６日、司法解剖により、遺体は３～５歳の男児で、約１年前に死亡したとみられる、と発表した。死亡時期が傷害致死容疑などで逮捕された両親の供述とほぼ一致しており、府警は遺体が樹李ちゃんのものとみてＤＮＡ型鑑定などを進める。

父親が埋めたと供述した山中に遺体 堺の行方不明男児か

捜査１課によると、遺体は身長約１メートル、体重は約９・４キロで腐敗が激しかった。ろう状になる「死ろう化」の進み具合などから、死後約１年とみられる。

父親の卓（すぐる）容疑者（３５）＝傷害致死容疑で逮捕＝、母親の千穂（ちほ）容疑者（３２）＝保護責任者遺棄致死容疑で逮捕＝は共に、樹李ちゃんは昨年１２月中旬に死亡したと供述しており、司法解剖の結果とほぼ合致した。府警は科学捜査研究所で遺体から細胞などを取り出し、両容疑者らのＤＮＡ型と照合できるかどうか調べる。

一方、両容疑者は、樹李ちゃん…