「RAKUTEN」と入った特製ユニホームを持ち、笑顔をみせた楽天の三木谷浩史会長(右)=AFP時事
サッカーのスペイン1部バルセロナとネット通販大手の楽天(東京都世田谷区、三木谷浩史会長)は16日、スペイン・バルセロナで記者会見を開き、来季からスポンサー契約を結ぶことで合意したと発表した。
契約期間は4年で、1年間の延長オプションがついている。契約金は年5500万ユーロ(約64億円)で、4年総額2億2千万ユーロ(約257億円)の大型契約となった。今後数週間以内に開催されるクラブ会員の臨時総会で最終承認される見込みだ。
世界的な人気、知名度を誇るバルセロナのユニホームの胸に楽天の名前が入ることで、楽天は世界でのブランド戦略を強化する。楽天は自社の持つ動画配信などのインターネットサービスや人工知能を生かし、バルセロナのファンへサービスを提供する。2014年には、スマートフォン向けの無料通話サービス「Viber(バイバー)」を展開するバイバーメディア社(キプロス)を買収。バイバーは今後、バルセロナの公式チャンネルとなるという。
楽天の三木谷会長は記者会見で「世界で一番すばらしいチームのバルセロナとパートナーシップを結べて光栄」と語った。契約には、日本で1試合の親善試合を行うことが盛り込まれた。来年の予定はすでに固まっており、18年にはワールドカップがあるため、「クラブと相談、交渉になるが、19年以降になると思う」との見方を示した。(バルセロナ=河野正樹)