押収された乾燥大麻=厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部提供
移住先の集落で大麻を所持していたとして、厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部と神奈川、長野両県警などは、大麻取締法違反(所持、営利目的所持)の疑いで長野、静岡両県に住む27~64歳の男女22人を逮捕し、25日発表した。
同部によると、23日に一斉捜索を行い、長野県大町市の美麻、平、八坂地区、同県池田町の池田、広津地区、静岡県湖西市の民家などから少なくとも乾燥大麻計約8キロ、大麻草7本を押収した。
22人は長野県池田町池田の自営業西河博文(48)、妻で無職の奈緒子(45)両容疑者ら。逮捕容疑は23~24日、それぞれの自宅などで大麻を所持していたというもの。22人のうち少なくとも6組12人は夫婦だといい、6人が容疑を否認しているという。
同部によると、22人は都市部から過疎が進む限界集落に移住し、集落を拠点に音楽イベントを開催するなどして、緩やかな「大麻コミュニティー」を形成していたという。同部は22人が屋内外で大麻を栽培、乱用していたとみており、実態解明を進める方針。