オランダ戦で本塁打を放ち、ベンチで出迎えを受ける大谷=金居達朗撮影
セ、パ両リーグは25日、今季のベストナインを発表し、パ・リーグで大谷(日)が投手部門と指名打者部門を同時受賞した。同一選手が複数部門を同時に受賞するのは史上初めて。大谷は投手では2年連続、指名打者では初受賞となる。10年ぶりの日本一となった日本ハムからは大谷のほか中田、レアード、西川が選ばれた。25年ぶりにセ・リーグを制した広島からは野村、石原、新井、鈴木、丸の5人が選出された。
ベストナインは取材歴5年以上の記者による投票で決まる。今季から投票規定が変更され、投手と野手・指名打者の重複記入が認められたため、今回のダブル受賞が可能となった。大谷は投手として10勝4敗で防御率1・86、打者でも打率3割2分2厘、22本塁打、67打点と活躍。規定投球回、規定打席には達していないが、投打にわたり日本ハムの優勝に貢献した。規定投球回に達しない投手がベストナインに選ばれたのは1998年の佐々木(横浜)以来、両リーグを通じて2人目で、先発投手としては初めてとなる。
最多得票はセが鈴木、パがレアード。初受賞はプロ15年目の石原をはじめ6人(一塁手で受賞歴のある浅村を除く)で、新井は11年ぶりの選出となった。選出回数では糸井(オ)の5度が最多。山田(ヤ)は3年連続、筒香(D)は2年連続の受賞。中田は一塁手で2年連続だが、2013、14年の外野手での受賞を含めると4年連続となる。阪神、中日、ソフトバンク、楽天からは選出者がいなかった。
最優秀選手(MVP)と新人王は28日に発表される。