女子で優勝したアンナ・ポゴリラヤ(中央)、2位の宮原知子(左)、3位のマリア・ソツコワ=白井伸洋撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ最終第6戦のNHK杯第2日は26日、札幌市の真駒内セキスイハイムアイスアリーナであり、女子は、ショートプログラム(SP)3位の宮原知子(関大)がフリーで2位の133・80点をマークし、合計198・00点で日本勢最高の2位に入った。宮原は、シリーズ上位6人で争う12月のGPファイナル(仏・マルセイユ)出場を決めた。SP首位のアンナ・ポゴリラヤ(ロシア)がフリーも1位の139・30点で、合計210・86点で優勝した。
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宮原は三つのジャンプで回転不足を取られたものの、前戦のスケートカナダで0点だったステップを修正。スピン、ステップとも最高のレベル4を獲得した。「強い女性を精いっぱい演じた。GPファイナルではミスがないように、自信を持って滑りたい」と語った。
SP5位の樋口新葉(東京・日本橋女学館高)はフリーで4位の122・81点で、合計185・39点で4位。SP6位スタートの松田悠良(愛知・中京大中京高)はフリーで7位の117・28点で、合計178・26点で7位だった。
樋口は演技後、「足がガクガクで手に力が入らなかったが、集中しようとした結果、前回のフランス杯より良かった」と振り返った。松田は「細かい取りこぼしはあったが、自分の思い描いた演技はできた」と語った。
ペアの日本勢はSP6位の須藤澄玲(神奈川ク)、フランシス・ブードロオデ(カナダ)組が7組中総合7位だった。SP2位のミーガン・デュアメル、エリック・ラドフォード(カナダ)組が、逆転で3連覇を決めた。
アイスダンスのショートダンスでは、平井絵己、マリアン・デラアスンシオン組(大阪ク)が最下位の9位発進。村元哉中、クリス・リード組(木下ク)は、リードの左ひざのけがのため棄権した。首位はバーチュー、モイヤー組(カナダ)。
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〈女子総合7位の松田〉 「細かい取りこぼしはあったが、思い描いた演技はできた。ミスしない自分の長所を残したまま回転不足をなくせば、戦える」
〈ペア総合7位の須藤〉「自己ベストを更新できてうれしい。終わった後は感動で胸がいっぱいになった。全日本選手権で、もっと上を目指したい」
〈アイスダンスSD9位の平井、デラアスンシオン組の平井〉 「ブルースでセクシーに滑ることは難しいが、それを引き出せるようになってきた。フリーでは独創的なリフトを見せたい」