かつて「ワンオペ育児」だったという母親。娘の手を引き、近くの公園へ=7日午後、宇都宮市内、堀英治撮影
孤独な育児の末、母親が3歳の娘を殺害した事件の経緯に迫った記事「『バイバイ』笑顔の幼子、母は橋から落とした」には、「他人事とは思えない」「自分も紙一重だった」などと訴える母親らからの声が多く寄せられました。その一部を紹介します。
「バイバイ」笑顔の幼子、母は橋から落とした
特集:「小さないのち」
シングルマザーで4歳の息子を育てる関西の女性(36)はかつて、元夫のDV(家庭内暴力)で精神的に追い詰められたという。息子が夜泣きをすると夫はため息をつき、うなり声をあげて寝返りを打った。「お願いだから泣きやんでよ」と泣きながら叫んだ。
「この子とマンションから飛び降りたら楽になるかも」との考えもよぎったが、息子を犠牲にはできないと踏みとどまった。離婚し、実家に戻ってようやく心が落ち着いたという。夫の言動にビクビクしていた当時は「子どもを黙らせるためなら何でもしたと思う。私が虐待の加害者になってもおかしくなかった」と振り返る。
宇都宮市の女性(27)は3歳の娘が赤ちゃんのころ、夫が朝8時に出て夜中の2時に帰る忙しさで、「(一人で切り盛りする)ワンオペ育児だった」と振り返る。
娘が2歳のころは東京在住。行政の子育て相談に行くと「保育園に入れてみる?」と言われたが、どこにも空きはなかった。
実家のある宇都宮に引っ越し、…
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