葛飾北斎の作品をもとに、富士山の前に東京スカイツリーが描かれた墨田区のご当地ナンバープレート(50cc以下の原付きバイク用)
東京都墨田区は、排気量50cc以下の原付きバイク用にご当地ナンバープレートをつくった。墨田ゆかりの浮世絵師・葛飾北斎の作品をもとに中学生がデザインし、今月から交付している。
墨田の魅力を広く発信するのが狙い。区は区内の公立中の生徒を対象に、北斎の作品を生かしたデザイン案を募集。35点の応募があり、3点にしぼり、区民がホームページや窓口で投票をした。
その結果、最多得票となった吾嬬(あづま)立花中3年の安藤晴南(はるな)さん(14)の作品が選ばれた。冨嶽三十六景の「神奈川沖浪裏」がベースで、大きな波と富士山、東京スカイツリーが描かれている。
安藤さんは、北斎の絵だと一目で分かるように有名な神奈川沖浪裏を選び、「北斎の絵やスカイツリーをたくさんの人に知ってもらえれば」と思いを込めた。「国内、海外から墨田区がより注目されたらうれしい」と話している。
区内では22日、すみだ北斎美術館が開館した。区税務課は「『墨田に北斎あり』の機運を盛り上げたい。区民に愛着と誇りも持ってもらえれば」と期待している。交付は無料で2千枚限定。