埼玉県内の浄水場工事をめぐる贈収賄事件で、同じ業者からほかにも賄賂を受け取っていた疑いが強まったとして、警視庁は、一部事務組合「坂戸、鶴ケ島水道企業団」の主査、鴨志田穂積容疑者(60)を収賄容疑で30日に再逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。
捜査関係者によると、鴨志田容疑者は、同企業団発注の浄水場設備工事に絡み、水道設備会社「協和水環境システムズ」(東京都)の元社長、秋山信芳容疑者(48)=贈賄容疑で逮捕=に事前に入札関係の資料を渡すなど便宜を図った見返りとして現金数十万円を受け取ったり、飲食店で数十万円相当の接待を受けたりした疑いがあるという。同庁は、秋山容疑者も同日、贈賄容疑で再逮捕する。
鴨志田容疑者は昨年9月ごろ、秋山容疑者から現金20万円を受け取ったとして、9日に収賄容疑で逮捕されていた。