全日本空輸と日本航空は、国際線の旅客運賃に上乗せする燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃)を来年2月から10カ月ぶりに復活させる方針だ。最近の円安傾向で、円換算時の実質的な燃料価格が上がったため。今月中旬に発表する。
サーチャージは、距離に応じて金額が上がる。北米や欧州向けは片道3500円、ハワイ向けは同2千円、韓国向けは同200円になる見通しだ。
サーチャージは国際的な燃料価格が指標になる。価格が下落したとして、両社とも今年4月から約6年半ぶりにとるのをやめていた。だが、10~11月の価格は、円換算すると基準を上回っているという。
両社はもともと米ドル建ての価格を指標にしていたが、「為替レートが経営に与える影響も大きい」として、2015年4月の発券分から円換算時の価格で判断するように改めている。