全国各地の児童施設などに、ランドセルなどのプレゼントが届けられた「タイガーマスク現象」。漫画タイガーマスクの主人公と同じ「伊達直人」を名乗り、最初にランドセルの贈り物をした前橋市の男性(43)が7日、東京であるプロレスのイベントで素顔を見せ、支援を呼びかける。
イベントは、後楽園ホール(東京都文京区)での「リアルジャパンプロレス2016特別興行 初代タイガーマスク35周年記念大会」。このリングに上がり、数分のスピーチをする予定という。
タイガーマスク現象は、2010年のクリスマスの日に、県中央児童相談所(前橋市)に「子どもたちのために使って下さい」とのメッセージとともにランドセル計10個が伊達直人の名前で届けられていたのが話題となり、全国に広まった。
男性はその後、プロレスラーの「初代タイガーマスク」の佐山聡さんらとともに、財団法人「初代タイガーマスク基金」を立ち上げた。それまでも長年、児童養護施設に入所する子どもたちや、その出所後の支援に携わってきており、「今行っている支援を広げ、行政にも協力を呼びかけたい」との思いでリングに立つことを決めたという。