ロシア極東サハリンのメディアによると、国境管理を管轄するロシア連邦保安局が4日、北方領土の一部を、入域許可が必要な「国境地域」から除外した。ロシア人でも許可が必要だったが、対象地域は外国人も含めて許可なしで行けることになる。観光客の誘致などが目的だとしている。
ただ、今月中旬の日ロ首脳会談の主要テーマに、北方領土での「共同経済活動」が浮上しており、日本側を揺さぶる狙いもあるとみられる。
対象地域は、択捉島のクリリスク(日本名・紗那)と国後島のユジノクリリスク(同・古釜布)のほか、両島の空港と主要道路。港は含まれていないため、空路での往来となる。千島列島パラムシル島のセベロクリリスク(同・柏原)と海岸の一部も除外対象だ。
ロシアはクリル諸島(千島列島…