全日本スキー連盟は、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)の未成年を含む強化指定選手の飲酒問題に絡み、第三者委員会を設けたと9日発表した。スノーボードの全強化指定選手らを調査し、選手は連盟の行動規範に違反がないと判断されるまで、ワールドカップ(W杯)への出場などを一時取りやめる。
連盟によると、飲酒問題を10月に公表した後、スノーボード選手らに関して別の飲酒問題やパワハラを指摘する投書が4件寄せられたという。今年4月には男子スロープスタイルの強化指定選手2人が大麻を使用した問題が発覚しており、連盟の調査だけでは限界と判断した。
第三者委は元最高裁判事ら3人からなり、HPやアルペンなどの強化指定全24選手やコーチらを対象に9日から調査を始め、違反者は処分する。スノーボードW杯は14日にHP予選が予定されているが、調査で問題ないと判断された選手は出場を認められるという。
古川年正専務理事は「問題の責任は連盟にある。結果によって(責任を取ることを)考えたい」と謝罪した。