高校生に指導する楽天の則本投手(右)
現役プロ野球選手と高校球児がユニホーム姿で交流した。2003年に始まったシンポジウム「夢の向こうに」が11日、大津市の皇子山球場であり、滋賀県内の56校320人の球児が投球練習やノックをしながら、技術指導を受けた。
バーチャル高校野球
プロ側の参加者は地元・八幡商出身の楽天・則本昂大投手、25年ぶりにリーグ優勝した広島の会沢翼捕手ら現役13選手とOBら5人。ティー打撃では下半身の使い方、投球練習では変化球の握り方などをアドバイスし、球児は真剣な表情で耳を傾けていた。
則本投手は「高校生の技術、ポテンシャルはすごく高かった。関わった高校生からプロ野球選手が生まれてくれればうれしい」。外野を守る滋賀学園の田井改周主将(2年)は「ワンバウンド送球の重要性がわかった。すごく勉強になりました」と話した。
「夢の向こうに」は日本野球機構(NPB)、日本プロ野球選手会、日本高野連が主催するシンポジウム。03年に始まり、13年から正式に本格的な実技指導が加わった。