米国の中央銀行、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を決める連邦公開市場委員会(FOMC)が13、14日に開かれる。昨年12月以来1年ぶりの利上げに踏み切る公算が大きく、市場の焦点は今後の利上げペースに移っている。FRBは14日午後(日本時間15日未明)に声明を公表し、イエレン議長が記者会見を開く。トランプ次期米大統領の政策の先行きが不透明ななか、発言が注目される。
FRBは昨年12月、景気が着実に改善しているとして、約9年半ぶりの利上げに踏み切った。当初は「年4回」の利上げを想定していたが、世界的な金融市場の混乱や英国の欧州連合(EU)からの離脱決定などで、7会合連続で利上げを見送った。
11月の雇用統計では、失業率が4・6%と約9年ぶりの低水準に改善した。物価上昇率は「年2%」の目標を下回っているものの、FRBが重視する物価指標は年1・4%と、約2年ぶりの水準に回復している。
先月の米大統領選でのトランプ…