2014年ソチ五輪でボブスレーが開催されたサンキ競技場。滑走しているのはジャマイカペア
ロシアの国家ぐるみのドーピング問題を受け、国際ボブスレー・スケルトン連盟(IBSF)は13日、来年2月13日から26日までロシアのソチで開催予定だった世界選手権の開催地変更を発表した。
「飲食物に薬物を混入されるのでは」との不安などから不参加を検討する他国選手が出ており、IBSFは競技に集中できる環境の確保などを理由に判断。公式サイトで「大変難しい時期のため、ロシアで大会を行わないことが得策だと考えた」と声明文を出した。ロシアは「政治的判断」と批判したが、最終的には開催地変更を了承した。IBSFは代替開催地をロシア以外で検討し、近日中に明らかにするという。
今回の事態は、世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームが9日に、1千人以上のロシア選手がドーピングに関与していたという報告書を公表したことが引き金となった。2014年のソチ冬季五輪でも、ロシアのメダリスト12人の尿検体をすり替えたとみられる痕跡が容器から見つかったとされている。
AFP通信などによれば、ソチ…