水面下のレンコンを探し、泥水につかる民進党の野田佳彦幹事長=茨城県土浦市田村町
民進党の野田佳彦幹事長は18日、レンコン生産量が全国最多の茨城県土浦市で、最盛期を迎えたレンコンの収穫を体験した。9月の蓮舫執行部発足時、「蓮(はす)の花を下で支える蓮根(れんこん)になった気持ちで徹底して下支えする」と語った野田氏。寒空の下、腰まで泥水につかり手探りで収穫する農家の苦労とかけて「蓮根役は大変だと、改めてしみじみ思った」と語った。
蓮舫体制になり3カ月。党の支持率は低迷が続き、カジノ解禁法採決では党の結束という課題が改めて浮き彫りになった。野田氏は「風通し、見通しをよくするというレンコンの意味合いを感じた」と話し、記者団がハスの花の寿命の短さに触れると、「もう3カ月たった。寿命が延びるよう、しっかり支えていきたい」と強調した。衆院解散については、「(安倍晋三首相が)解散をしたくなる衝動にかられる可能性はまだある」と指摘。「野党共闘を加速するため、私どももきっかけの提案をしたい」と4野党の幹事長・書記局長会談を今週開くよう呼びかける考えを示した。
蓮舫代表もこの日、広島市の農家で白菜やキャベツを収穫。記者団に、「現場の声を聞き支えるのが政治だ。今の政府とは違う。レンコンを掘った幹事長と一緒に党を元気にしていく」と語った。(松井望美)