辺野古のキャンプ・シュワブのゲート付近で行われたオスプレイ事故の抗議集会に参加した人たち=17日午後1時20分、沖縄県名護市、小宮路勝撮影
沖縄県名護市沿岸で米軍のオスプレイが大破した事故を受け、平和団体などが17日、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの前で事故に抗議する集会を開いた。主催者発表で約900人が集まり、オスプレイの全機撤去と米軍普天間飛行場(宜野湾市)の辺野古への移設反対を訴えた。
垂直離着陸機「オスプレイ」
国は、オスプレイが配備されている普天間飛行場をキャンプ・シュワブ沿岸部へ移設する計画を進めようとしている。稲嶺進・名護市長は「私たちはずっとオスプレイの配備に反対してきた。これからも事故がいつ起きるかわからない」として辺野古移設反対を訴え、参加者は「オスプレイを撤去せよ」「欠陥機を飛ばすな」と声を上げた。
参加した中城村(なかぐすくそん)の司法書士仲真初美さん(67)は「(オスプレイは)自分の上に落ちてくるかもしれない。沖縄だけの問題じゃないという意識を、本土の人たちにも持ってほしい」と話した。
一方、名護市安部(あぶ)の事故現場では、この日も機体の回収作業が続いた。ゴムボートに乗った米軍関係者らが海に潜り、水中から機体の破片を回収。周囲には規制線が張られたが、カヌーで近づき、抗議する人もいた。(大野択生)