島根、広島両県警捜査本部が5年前に公開したポリ袋の写真。一部が遺体に付着していた(捜査本部提供)
島根県立大1年の平岡都(みやこ)さん(当時19)の切断された遺体が2009年11月に広島県北広島町の臥竜山(がりゅうざん)で見つかった事件で、遺体に付着していたポリ袋と同種のものが、事故死した30代の男の実家周辺でも配られていたことが、捜査関係者への取材でわかった。島根、広島の両県警合同捜査本部は、男が身の回りにあった袋を事件で使った疑いがあるとみている。
捜査本部によると、遺体に付着していたのは、NTTの電話帳「タウンページ」の配布用のポリ袋の一部だった。捜査本部は遺留品がほとんどない中、容疑者につながる手がかりとして重視。島根、広島両県を中心に配布状況を調べたところ、インクの成分などから、少なくとも広島県内の5市で配布されたものと、情報を公開してきた。
その後の捜査で、男の事件への関与の疑いが浮上。周辺の捜査を進めた結果、男の実家があった山口県下関市内でも同種のポリ袋が配布されていたことが新たに判明したという。
これまでの調べでは、平岡さん…