2018年のプロ野球シーズンが、セ・パ同時にいよいよ開幕する。選手には独特の緊張感があるという「開幕戦」は、これまで多くのドラマを生んできた。
さあプロ野球開幕 常連から若手、大役担うエースたち
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1995年の開幕戦で完封勝ちを収めた巨人の斎藤雅樹=東京ドーム
圧倒的だった3年連続完封
1994年から96年まで、「3年連続で開幕戦に完封勝利」という離れ業をやってのけたのが、巨人の斎藤雅樹だ。右横手から伸び上がるような直球に、切れ味鋭いカーブ、抜群の制球力を武器に、1度目は広島、2度目はヤクルト、3度目は阪神に得点を与えなかった。特に3度目は、打者を27人で片付け、被安打1、四球ゼロの「準完全」という内容だった。
1997年、巨人の斎藤から3打席連続本塁打を放ったヤクルトの小早川
野村再生工場で劇的3連発
翌97年の開幕戦。斎藤の前に立ちはだかったのが、ヤクルトの小早川毅彦だった。直球をバックスクリーン右へ、カーブを右越えへ、シンカーを右翼席へと運ぶ3打席連続本塁打。前年オフに広島から自由契約になり、野村克也監督が率いるヤクルトに移籍した。いきなりの活躍に「自分でもびっくりしている。どう打ったのか、あまり覚えていない」。1試合3本塁打は、高校からの野球人生で初めてだったという。
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