愛知県と県教育委員会は22日、複数の教員にパワーハラスメントをしたとされる同県豊田市立中学の男性校長(59)を停職1カ月、女子児童の服を脱がせて撮影したとされる豊田市立小の男性教諭(52)を懲戒免職とするなど、教員・職員計7人を処分し、発表した。
中学校長、パワハラで停職へ 新人教員2時間立たせ説教
校長は2014年12月、保護者への対応のため忘年会に遅れてきた若手教員2人に対し、会場の玄関付近で1時間ほど立たせて叱りつけ、頭をたたいたり足を蹴ったりしたという。校長は前任校にいた10年にも、新人教員を駐車場で深夜に約2時間立たせて説教したという。この教員は豊田市教委にパワハラを訴えていた。
市立小の男性教諭は14年10月、教室で小4女児の服を脱がせて撮影、今年9月に強制わいせつ容疑で逮捕され、今月20日に名古屋地裁岡崎支部で懲役1年8カ月、執行猶予3年を言い渡された。
ほかに発表したのは、図書館の男子トイレで盗撮した常滑市立小の男性教頭(54)に停職6カ月▽生徒の文房具をゴミ箱に投げ入れたりした県立高の期限付き任用の男性教諭(43)に停職3カ月▽スーパーからキャベツを盗んだ県立高の非常勤の女性講師(56)に停職3カ月▽ストーカー行為をした県立高の非常勤の女性講師(29)に停職1カ月。また、通勤手当を不正受給した県産業労働部の男性主事(27)を減給10分の1(4カ月)とした。教員のうち、文具を捨てた教諭以外は辞意を伝えているという。