1400気圧で生息することができる新種の細菌の電子顕微鏡画像=楠部真崇准教授提供
映画監督のジェームズ・キャメロン氏が太平洋・マリアナ海溝で採取した微生物から、1400気圧で生息できる新種の細菌が見つかった。和歌山工業高等専門学校(和歌山県御坊市)や米スクリップス海洋研究所のグループが発見した。専門家によると、地球上で発見されたうち最も高い水圧で生きられる細菌だという。
映画「タイタニック」「アバター」などの監督として知られるキャメロン氏は、2012年に1人乗り潜水艇「ディープシー・チャレンジャー」で世界最深のマリアナ海溝チャレンジャー海淵(かいえん)(1万911メートル)に潜水した際、深海底で生物や泥などを採取した。
深海微生物の研究拠点の一つ米スクリップス海洋研究所で当時客員研究員だった楠部(くすべ)真崇さん(高圧生理学、和歌山高専准教授)が、採取された長さ約2センチの深海ヨコエビの表面から新種の細菌を発見した。
楠部さんは和歌山高専に戻った…