子ども食堂で食事を楽しむ親子連れら=23日、名古屋市西区、吉本美奈子撮影
地域の子どもたちに無料か低料金で食事を出す「子ども食堂」。街がクリスマスムードで華やぐ中、名古屋の教会などで開かれている。子どもに温かい思い出をつくってもらいたいと主催者は願っている。
特集:子ども食堂
3連休初日の23日。名古屋市西区の名古屋グレイスキリスト教会で有志が初めて「マンナ子ども食堂」を開いた。メニューはクリームシチューとごはん、サラダ、バナナ。かわいらしくデコレーションしたゼリーも添えた。料金は小学生以下無料、中学生100円、高校生以上は300円だ。
「おいしい」「こんなゼリーうちでは出ないよ」。子どもたちが口を大きく開けてシチューやデザートを食べる。スタッフとおしゃべりをする子もいれば、お代わりをする子も。食べ終わった子は、別の部屋で声をあげながら紙飛行機を飛ばして遊び回っていた。
集まったのは親子や友人連れら34人。両親が仕事に出たので友人と来たという小学生や、小中学生の子ども3人と訪れたフィリピン人の母親、「楽しそうだから」と連れだって来た姉妹など様々だ。
子ども食堂は、経済的な理由で食事を十分に取れなかったり、一人で長い時間を過ごしたりする子どもに食と居場所を提供しようと各地で開かれている。
この教会では毎週日曜の礼拝後…