（７日、テニス・ブリスベン国際・男子単準決勝）

錦織、バブリンカを破り決勝進出 ブリスベン国際

ランキングで一つ上の難敵を、錦織が鮮やかに破った。２０１７年開幕戦の決勝を懸けて戦ったのは、世界４位で昨年の全米オープンを制したバブリンカ。互いに譲らない伯仲した試合で、集中力を切らさなかったのが勝因となった。

第１セットはサービスキープの応酬。力強いサーブとストロークで仕掛けるバブリンカと必死に打ち合った。長いラリーに耐え、「自分のサービスゲームをしのぐことで精いっぱいだった」。昨年１１月のＡＴＰツアー・ファイナルではストレート勝ちしていても、錦織に余裕は全くなかった。６―６に追い付いて迎えたタイブレークで流れをつかみ、機先を制した。

第２セットの第４ゲーム。狙い澄ましたサービスリターンを決めて波に乗った。この試合初めてのブレーク。相手もブレークバックしたが、「このまま押し切ろう」との思いで、第６ゲームもサービスを破る。最終第９ゲームはラブゲームでキープしてみせた。

１６日からの全豪オープン前哨戦。全米王者に快勝した試合運びは何よりの自信となった。ツアー通算１２勝目を懸けて争う相手は、世界１７位のディミトロフ。「彼はオールラウンダー。あすも集中して臨みたい」と気合を入れ直した。（時事）