優勝し、応援席と一緒に歌う東福岡の選手たち=7日午後、大阪府東大阪市の花園ラグビー場、井手さゆり撮影
(7日、全国高校ラグビー決勝 東福岡28―21東海大仰星)
7日の全国高校ラグビー大会決勝を制し、春の選抜大会、夏の7人制大会と合わせた「高校3冠」を達成した東福岡。2年前に続く快挙だが、先輩後輩の垣根を取り払っての一体感はこれまで以上だった。
東海大仰星(大阪第1)に同点に追いつかれた直後の後半13分。相手がこぼしたボールを自陣22メートルで捕まえた。軽やかにつないだパスを焼山功雅選手(2年)が受け取って走った。しがみつく相手を振り払った瞬間、横を走る堀川優選手(3年)にボールを投げた。堀川選手はハーフラインから独走。ゴール下に飛び込んだ。堀川選手は「練習通りのプレーを焼山がやってくれた」、焼山選手も「日ごろ3年生が気を使ってくれるので、グラウンドに行ったら思いっきりやることだけに集中できる。そのおかげです」と話す。
体育会系と言えば厳しい上下関係を想像するが、東福岡は和気あいあいとしている。
部室のドアに貼っている掃除の…