高松大樹氏
2月12日告示、19日投開票の大分市議選(定数44)をめぐり、サッカーJ2の大分トリニータで引退を表明した高松大樹氏(35)が10日、市役所で記者会見し、大分に「恩返しがしたい」と述べ、無所属で立候補する考えを表明した。高松氏は「ミスタートリニータ」とも呼ばれていた。
高松氏は会見で「数年前から政治に興味があった」と明かし、「プレーできたのは地域の方々のおかげ。皆さんに恩返しがしたい」と意気込みを語った。政策については「スポーツや教育分野に関心がある。告示後に具体的なことを訴えていきたい」などと述べた。
トリニータの運営会社によると、高松氏は山口県出身。同県の多々良学園高(現・高川学園高)を経て2000年に大分トリニータに入り、08年に制したナビスコ杯(現ルヴァン杯)で決勝点を挙げるなど、FWとしてチームを引っ張ってきた。一時は日本代表にも選ばれた。
昨年11月、「思うようなプレーができなくなった」などとして、昨シーズンでの引退を表明していた。運営会社によると、今月25日まではトリニータに所属。
10日にあった市議選の立候補予定者説明会には、高松氏の関係者を含む51陣営が出席した。(枝松佑樹)