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ISSから超小型衛星放出 開発した企業や大学見守る

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放出の瞬間、拍手して喜ぶ中島田鉄工所の社員ら=福岡県広川町、小林舞子撮影


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国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から16日、超小型衛星6機が宇宙空間に順次放出された。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が放出の動画を公開し、衛星開発に関わった九州の人たちも見守った。


超小型衛星を打ち上げる機会を拡大するJAXAの事業。昨年12月に鹿児島県・種子島から打ち上げたH2Bロケットに搭載された無人補給船「こうのとり」が大学や企業が開発した7機を載せ、ISSへと運んだ。


福岡県広川町の機械メーカー中島田鉄工所と東北大の「フリーダム」は午後6時過ぎに放出された。その瞬間、社員から拍手が起きた。役割を終えた衛星が宇宙ごみにならないよう大気圏に落下させる装置を備えており、その作動を試験する。見守った中島田正宏社長は「まだ試験の第1段階だが、多くの方の支援でここまで来られた」と感謝した。衛星は約1カ月後、大気圏に落下する予定だ。


北九州市の九州工業大がシンガポールの大学と開発した「AOBA(アオバ)―Velox(ヴェロックス)Ⅲ」は午後7時40分過ぎに放出された。九工大が関わる衛星は4機目。学生ら約40人が放出の瞬間を見守った。プロジェクトリーダーの工学部3年、安島久晴さん(21)は「ミッションを遂行させて初めて成功と言える」。約半年間、無線で衛星と通信し、宇宙空間の放射線が半導体に与える影響などを調べる。(小林舞子、山根久美子)



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