参院予算委で日米同盟について公明党・山本香苗氏の質問に答える安倍晋三首相=31日午前10時2分、国会内、越田省吾撮影
■安倍晋三首相
(施政方針演説で日米同盟は「不変の原則」と述べた真意を問われ、)不変というのは言い過ぎではないかとの批判も一部にあったが、今トランプ政権が誕生して、同盟はどうなっていくんだというなかで、世界の状況は予見性がだんだん低くなってきている。アジア太平洋地域の安全保障環境は厳しさを増しているなかで、日米同盟が揺らいだら大変なことになるという不安を持っている。これは日本人だけではなく、アジアの国々も日米同盟関係はアジアの平和と安定に大切だ、大丈夫かなと思っているなかで「大丈夫だよ」ということをきちっと示していく必要がある。
「それは一体何年先までか」とも質問されたが、これは友情関係でですね、「私と(目の前にいる自民党参院議員の)石井準一さんとの友情は不変ですよ」というのと、「当面大丈夫ですよ。10年20年は大丈夫ですよ」と言えば「これで大丈夫か」ってことになるわけだが、お互いに助け合う関係は変わらない。不変だということをもってして、私と石井さんの間に付け入る隙はないな、ということにもなる。日米同盟が今や世界で様々な課題に共に取り組んでいく希望の同盟になったという演説をしたわけで、オバマ政権からトランプ政権になっても、それは全く変わらないんだということをお示しをしようという思いで述べた。
同時に米国という国は、日本は一国のみで日本を守ることができないなか、最強の力を持つ米国のみがアジア太平洋地域においてプレゼンスを確保できて、それをもって日本を守ることができる。それは世界を見渡しても米国しかいない。それを元に不変だということを申し上げた。(参院予算委員会の答弁で)