ティラーソン米国務長官と尹炳世(ユンビョンセ)韓国外相が7日朝、電話で会談した。ティラーソン氏は北朝鮮の核開発について「差し迫った脅威」と表現し、両国の最優先協議課題とした。米韓関係筋によれば、両外相はドイツで今月開かれる主要20カ国・地域(G20)外相会議の際、改めて会談する方向で調整している。
韓国外交省によれば、尹氏は、トランプ米新政権下でも北朝鮮に対する強力な圧力政策を維持するよう要請。ティラーソン氏も、米国の核の傘を含む拡大抑止力の提供を確約した。両外相は、米軍の高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)の韓国配備を予定通り進めることでも合意した。
一方、尹氏は日韓関係の現状を説明。ティラーソン氏は日米韓協力の重要性を改めて強調した。
尹氏は6日、在日韓国人らで組織する在日本大韓民国民団中央本部の呉公太(オゴンテ)団長らと会談。呉氏は釜山総領事館前に設置された慰安婦問題を象徴する少女像の移転に向け、韓国政府の努力を促したという。(ソウル=牧野愛博)