王毅国務委員兼外交部長(外相)は28日、外交部(外務省)主催のフォーラム「ポストコロナ時代の国際秩序とグローバル・ガバナンス」の開会式で演説を行った。
王部長は「人類は互いに苦楽を共にする地球村に暮らしており、各国の命運はどんどん一つに結びついてきている。新型コロナウイルス感染症によって、国際協力はさらに差し迫ったものとなった。団結して初めて、手を携えて各国の人々の命と健康に関わるこの防衛戦に打ち勝つことができ、手を携えて世界経済の早期復活・再始動を後押しすることができる。だが遺憾な事に、皆が最も団結を必要としている時に、少数の者は分断をつくり、様々なでたらめな話をぶち上げて他国を中傷し、叩き、自らの責任を転嫁し、国際的義務を放棄し、世界をイデオロギー対立と文明間衝突の深淵へ陥れようと企てている。新型コロナウイルスは人類共通の敵であり、恨みと対立を撒き散らす政治ウイルスも同様に世界の脅威だ」と指摘。
「中国は常にあらゆるウイルスとの闘いの最前線に立ち、感染症対策の国際協力の第一線に立っている。我々は中国の新型コロナ対策に対する各者の力強い支持に改めて謝意を表する。同時に、我々は150余りの国と国際組織に緊急医療物資を支援し、世界保健機関(WHO)と国連の新型コロナウイルス感染症グローバル人道支援計画に拠出し、実際の行動によって人類衛生健康共同体を構築してきた。我々はG20の『最貧国債務返済一時猶予イニシアティブ』(DSSI)を段階的に実行に移し、困難を抱える発展途上国が新型コロナによる難関を乗り越えるために速やかに支援した。中国の新型コロナ対策と企業活動の再開は重要な進展を得たが、我々は各国の人々の健康と繁栄が中国国民と緊密に関わることを熟知しており、引き続き真摯な姿勢に基づき、自らの経験と能力によって、できる限りの範囲で必要とする全ての国々を支援する」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2020年9月29日