NHK山形放送局の記者弦本(つるもと)康孝容疑者(28)=山形県酒田市本町1丁目=が強姦(ごうかん)致傷などの疑いで逮捕された事件で、前任地の山梨県内で起きたわいせつ事件の遺留物のDNA型が弦本容疑者のDNA型と一致するとみられることが捜査関係者への取材で分かった。山梨県警は同容疑者が山梨の事件にも関与した可能性があるとみて調べる。
NHK記者、強姦致傷容疑で逮捕 容疑を否認 山形
捜査関係者によると、弦本容疑者がNHK甲府放送局に勤務していた2011~15年、山梨県内であったわいせつ事件の中で、現場から採取された遺留物のDNA型と弦本容疑者のものが一致した事件があったという。山梨県内の事件現場と、山形県内の事件現場の遺留物のDNA型が一致し、両県に居住した人物を絞り込む中で弦本容疑者が浮上したという。
弦本容疑者は昨年2月23日未明、山形県内に住む20代の女性宅に侵入し、性的暴行を加え、2週間のけがを負わせた疑いがあるとして今月6日、山形県警に逮捕された。容疑を否認しているという。