棒を長く伸ばして、信号機の雪下ろしをする警察官=11日午後、鳥取市、高橋雄大撮影
西日本は強い冬型の気圧配置が続き、日本海側を中心に11日も大雪になった。鳥取市では一時、積雪が91センチに達し、32年ぶりに90センチを超えた。日本海側では12日も雪が断続的に降る見込みだ。
立ち往生の山陰線、22時間後に再開 22人が車内待機
気象庁によると、12日午前0時現在の積雪は鳥取県倉吉市57センチ、同県米子市39センチ、松江市22センチでいずれも平年の10倍以上。ほかに鳥取市が83センチ、兵庫県豊岡市74センチ、福井県小浜市70センチ、京都府舞鶴市50センチ、滋賀県米原市38センチなどとなっている。
鳥取市内ではJR山陰線で、10日夜から11日夜までの約22時間、20人以上が乗った普通列車が雪で立ち往生。県道ではトラック運転手の男性(44)が、自分の大型トラックの左後輪に巻き込まれて死亡した。チェーンをつけるなどし、スリップするタイヤを動かそうとしていたとみられる。
鳥取県内では車の立ち往生も頻発した。国土交通省倉吉河川国道事務所によると、山陰道で計約100台、国道9号で計約150台を確認。積雪による車庫の倒壊も相次いだ。
12日午後6時までの24時間に予想される降雪量は、多い場所で中国・北陸・近畿・関東甲信が60センチ、東北・東海が50センチ、四国が15センチ。気象庁はなだれや落雪への注意を呼びかけている。