2015年に国際ハンドボール連盟(IHF)のコーチ・オブ・ザ・イヤーにも選出されたダグル・シグルドソン監督
2020年東京五輪に開催国枠で出場することが決まっているハンドボール男子の強化を見据え、この2月から日本代表監督に就任したアイスランド人のダグル・シグルドソン氏(43)が13日、東京都内で記者会見した。「日本に足りないのはフィジカルと経験だ。何事もステップ・バイ・ステップ(一歩一歩)。世界の上位の仲間入りをする」と抱負を語った。
1月まではドイツ代表監督で、昨夏のリオデジャネイロ五輪で同国を銅メダルに導いた。契約更新も可能だったが、「東京五輪招致が決まる前から日本で監督をやりたいと思っていた」。00年から03年まで日本リーグの湧永製薬でプレーし、日本語も多少話す。現役時代は味方を生かすセンタープレーヤーだった。
日本男子は3大会ぶりに出場した世界選手権(1月、フランス)で出場24チーム中22位。五輪は1988年ソウル大会を最後に7大会連続で出場していない。
日本リーグ終了後の4月から合宿に入り、ドイツの名門「THWキール」を国内に招く7月の強化試合が新指揮官の初陣となる。(原田亜紀夫)