名古屋市のアパートで2014年に女性(当時77)を殺害し、12年には同級生2人に硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女(21)の裁判員裁判が15日、名古屋地裁であった。元少女の妹(19)に対する証人尋問の映像が流され、妹はタリウム事件の一部始終を直接聞いていた、と証言した。
妹の証人尋問を録音・録画した映像が裁判員に示され、傍聴人には音声のみ再生された。
裁判は殺意の有無が争点の一つとなっている。高校の同級生男性(20)へのタリウム投与後、元少女から事件を聞いた妹が「死んだらどうするの?」と尋ねると、元少女は「別にいいよ」と答えたという。また元少女が妹に「(タリウム投与で)死ぬこともある」と事件前に話したり、男性への2回目の投与後には「致死量より多く入れた」と話したりしていたことを証言した。
妹は、元少女が中学3年生ごろから「毒殺したい」「人を殺したい」と言い始め、高校以降はそれが頻繁になり、「多い時にはほぼ毎日」だったとも述べた。
妹は、元少女が高校2年生の春…