体重無差別で柔道日本一を決める全日本選手権(講道館、全日本柔道連盟主催、朝日新聞社後援)の実行委員会は17日、4月にある今年の大会のルールを決めた。国際柔道連盟(IJF)が試行している新ルールとは違い、「有効」や「合わせ技一本」を従来通りに残す一方、旗判定を廃止するなど、国際ルールに沿った変更もある。
IJFが昨年12月に発表した新ルール案は、有効や合わせ技一本を廃止にした。これに対し、実行委では「現段階でIJFのルールは暫定的で、伝統的な有効のポイントは残すべきだ」といった意見が出たという。一方で、これまでの延長戦なしの旗判定という方式から、今回は時間無制限のポイント決着(ゴールデンスコア方式)を導入した。試合時間は従来の6分と国際ルールの4分との間を取り、5分に短縮される。全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は「国際ルールに近くなり、選手がやりやすい方向に傾いたと考えている」と話した。
全日本選手権と同じく4月に開催する全日本女子選手権も、同じルールを適用する。