暴力団組長をめぐる虚偽診断書の作成容疑事件で、家宅捜索を受けた京都府立医科大の幹部らで構成する教育研究評議会が24日、組長との交際を指摘されている吉川敏一学長に辞任を勧告した。27日までに辞任の意思を示さない場合は、学長を選ぶ学内の選考会議に解任を求める発議を出す。
評議会は、学長や副学長、幹部の教授や外部の有識者で構成され、教員の人事などを決める学内の最高意思決定機関。吉川学長は体調不良を理由に23日の評議会を欠席し、吉村了勇(のりお)院長は途中退席したという。
吉川学長は大学法人の理事会で、飲食店で組長と2度にわたり会った事実を認め、捜査当局も2人の会食を確認している。評議会ではこうした交際が問題視され、「学長を辞めさせるべきだ」との意見が続出。全会一致で辞任を要求することが決まった。
同医科大では、評議会とは別の…