名古屋時代の川又。今季は磐田に移籍した
25日に開幕するJリーグは、25年目を迎える。J1通算得点は、節目の2万点まであと156に迫った。記念のゴールネットをだれが揺らすのか。朝日新聞サッカー担当記者が独自の視点で予測した。
元日本代表のFW川又堅碁(磐田)と導き出したのが、藤木健記者だ。昨季のJ1の1試合平均得点は、約2・63。今季もそのペースなら、第7節(4月16日)で2万の大台に届く。全9試合の開始時刻も考え、磐田―鳥栖戦が「怪しい」とにらんだ。両チームで「2」に縁が深そうな背番号2と20の4人を比較し、「DFの2人はセットプレーで競って得点の可能性は低い。もう一人はMF」。ゆえに20番で、得点力のある川又とした。
富山正浩記者も、同じ発想で4月16日が「Xデー」だと踏んだ。「バースデーゴールが重なれば劇的」。この日に26歳の誕生日を迎えるDF三竿(みさお)雄斗(鹿島)を挙げた。チームメートで弟のMF健斗も、同じ4月16日生まれだが、「ここは兄の勝利」。湘南から昨季のJ1王者に移り、定位置を争う25歳の勢いを買った。
Jリーグの第1号ゴールは、1993年5月15日の開幕戦。ヴ川崎(現東京ヴ)のマイヤーが決めた。以来、幾多の勝負を彩った得点の数々。増田啓佑記者は「親子記念ゴール」で、月日の流れに思いをはせたいという。水沼貴史(横浜マ)の通算500点から、四半世紀を挟み、息子のMF水沼宏太(セ大阪)が決めれば、「Jリーグの歴史が少しずつ積み重ねられてきたことも感じられる」。
ベテランMF森崎和幸(広島)…