中央大学(東京都八王子市)は22日、学長選挙を行い、前学長の福原紀彦(ただひこ)・法務研究科教授(64)を次期学長に選んだ。正式決定には来月予定される理事会での選任が必要。福原氏は昨秋の学長選で当選したものの、過去の不祥事を理由に理事会が選任を否決した経緯があり、理事会の今後の対応が焦点になる。
中央大の新学長、「異例」の就任否決 評議員会と理事会
中大の新学長就任「待った」3カ月 入試不正問題で紛糾
同大関係者によると、理事会が問題視したのは2012年に付属中学校であった入試不正問題を巡る対応。総長兼学長だった福原氏は、当時の理事長らの関与で、ある受験生の合否判定が不正に行われたとして合格の取り消しを中学側に事実上指示。合格は取り消されたが、大学側は「(不正と無関係だった)受験生の心を踏みにじるものだ」と、福原氏らの対応を批判していた。