日本バドミントン協会の銭谷欽治専務理事は4日、違法賭博行為で無期限の競技会出場停止処分を科されている桃田賢斗選手(22)=NTT東日本=について、「社会的制裁は十分受けていると思う」と話し、早ければ4月中に処分を解除する可能性を示唆した。日本協会は東京都内で同日開いた理事会で、処分解除について12日に再び開く理事会で協議する方針を確認した。
昨年4月、桃田選手が2012年ロンドン五輪代表の田児賢一選手(27)=NTT東日本を解雇、日本協会の無期限登録抹消=らとともに違法賭博をしていたことが発覚。メダルが期待されていたリオデジャネイロ五輪にも出場できなくなった。
桃田選手は処分を受けた後、所属先で勤務と練習をしながら社会貢献活動を継続。地震の被害を受けた熊本県ではバドミントン教室に参加するなどして被災者を励まし、反省の態度を示した。
桃田選手より処分が軽く1年間の出場停止となった古賀輝選手(22)の処分期間は4月9日まで。このため桃田選手の処分解除は同10日以降となり、国内での実戦復帰は早ければ5月27~31日に開催される日本ランキングサーキット大会になる見通し。復帰が認められた場合、夏の国際大会にもエントリーが可能となる。