女子で優勝した石川佳純
卓球のジャパントップ12は4日、東京・代々木第2体育館で、全日本選手権の上位選手ら男女12人ずつが参加して行われ、男子は上田仁(協和発酵キリン)が初優勝、女子は石川佳純(全農)が3大会ぶり3度目の優勝を決めた。上田は決勝でリオデジャネイロ五輪代表の吉村真晴(名古屋ダイハツ)に勝ち、石川は決勝で初優勝を狙った高1の伊藤美誠(スターツ)を破った。全日本選手権を制した男子の水谷隼(木下グループ)と女子で高1の平野美宇(エリートアカデミー)は1次リーグで敗退した。
「みうみま」コンビ対決、伊藤が勝利 卓球女子
▽男子準決勝 上田(協和発酵キリン)4―3吉田(グローバルアスリートプロジェクト)、吉村(名古屋ダイハツ)4―1神(シチズン時計)▽同決勝 上田4―2吉村
▽女子準決勝 伊藤(スターツ)4―1橋本(大阪・四天王寺高)、石川(全農)4―0佐藤(ミキハウス)▽同決勝 石川4―2伊藤
■石川「久しぶりにスッキリ」
3大会ぶりに優勝した女子の石川は「久しぶりにスッキリした試合ができた」と笑った。
1月の全日本選手権決勝で、高1の平野に敗れた。日本代表の馬場監督の助言でサーブ練習を毎日するようになり、より厳しいコースに打てるように意識してきた。この日の決勝でも、リオデジャネイロ五輪でチームメートだった伊藤を相手に、サーブで主導権を握って「先手先手で攻められた」と振り返った。
精神面でも成長を見せた。「国内の試合では、負けてはいけないとプレッシャーをかけ過ぎていた。全日本で負けたことで、楽しくプレーをするという初心に帰れた」。5月の世界選手権に向け、復調のきっかけをつかんだ。