不来方―静岡 力投する不来方の小比類巻=井手さゆり撮影
(24日、選抜高校野球 静岡12―3不来方)
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一直線に伸びていく打球が、中堅手の頭上を越えた。一回2死一塁。不来方(こずかた)の武器を示す、小比類巻の適時二塁打だった。
21世紀枠で選ばれ、選手10人で戦った。エースで4番で主将。投げては16安打を浴びて12失点し、試合後は「悔しい気持ちしかない」と振り返った。
ただ、打撃の話題になると顔が上を向いた。少人数だからこそ、打撃に特化してチーム作りをしてきた。打線はこの日、好投手の池谷を擁する静岡から9安打を放った。「ここまでやってきた成果は出せた」と小比類巻。一芸を光らせた。
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●菅原(不) 二回に飛球を背走して好捕。「ファインプレー風ですね。強いチームの選手なら普通に捕っています。すごく楽しく試合ができました」
●斉藤(不) ただ一人の控え選手は九回に代打で中飛。「ファウルを打つたびにすごい歓声が聞こえた。打てるぞ、という力になりました」
●小山監督(不) 「目標のフルスイングを体現してくれた。小比類巻も投げきってくれて感謝している。主将には『また来たいね』と言いました」