八回の6打席目で中飛に倒れ、悔しそうな表情を見せる早稲田実の清宮=神宮第二球場
選抜大会が終わったばかりの高校野球だが、全国各地で春の地区大会が始まっている。選抜では2回戦で東海大福岡に敗れた早稲田実は5日、神宮第二球場で東京都大会の初戦、2回戦中大付戦を戦い、8―2で勝利した。高校通算79本塁打の清宮は5打数1安打だった。
動画もニュースも「バーチャル高校野球」
清宮は一回、投手強襲の内野安打を放ったが、その後は二ゴロ失策、四球、その後は3打席連続で中飛だった。チームが勝利したことには、「初戦ということで入りが難しかったが勝ち切れてよかった」と話したが、自身の調子については「いいとは言えない」と苦笑いを浮かべた。
選抜大会は2回戦で敗退。清宮も9打数3安打0打点で納得のいく結果を出せなかった。「淡泊な攻撃やバント失敗など、選抜で課題はたくさんあった。しっかりと試合をしながら、みんなで共有して直したい」と語った。
選抜の1回戦で履正社(大阪)に5―12で負けた日大三も同日、東京都大会初戦を戦い、葛飾野に14―1の6回コールドで勝利した。1番井上が2本、2番長谷川が1本、3番桜井が2本、4番金成が1本、6番日置が1本と計7本塁打が飛び出す長打攻勢を見せた。小倉監督は「どんな投手からも打てるように選抜後も練習をしてきた。春をしっかりと勝っていきたい」を話した。(坂名信行)