カナダ戦で石を放つ両角友佑(右)と、氷を掃く公佑=カナダ・エドモントン、渡辺芳枝撮影
カーリング男子の世界選手権(カナダ・エドモントン)で5日(日本時間6日)、日本代表のSC軽井沢クラブが2018年平昌(ピョンチャン)五輪出場を決めた。日本男子の五輪出場は開催地枠で出場した1998年長野五輪以来。スキップで兄の両角友佑(32)とリードで弟の公佑(28)。2人のカーリングへの挑戦は、長野五輪から始まった。
男子カーリング、五輪出場権獲得 長野以来、自力は初
1998年2月。長野県軽井沢町の中学1年と小学3年だった2人は、母と一緒に近くの五輪カーリング会場に出かけた。決勝トーナメント進出をかけた日本が、米国相手に最後の1投で敗れた試合だった。「ルールも分からないのにワクワクした」と言う友佑は、中学2年で野球部を辞めてカーリング部へ。兄の練習についていった公佑も石を投げるようになった。
兄は高校1年から世界ジュニア選手権に3度出場。金沢大を卒業して軽井沢への帰郷を決めた07年、高校卒業前の弟をチームに誘った。当時の公佑はバレーボールに力を入れていたが、「兄さんと練習するうちに思い出しました。小学校の卒業文集には『カーリングで五輪出場』って書いていたなって」。一緒に正式加入した軽井沢町出身でサードの清水徹郎(29)、その2年前から所属する北海道南富良野町出身でセカンドの山口剛史(32)とともに、同年から日本選手権3連覇、13年からは5連覇を果たした。
兄はカーリング場を管理するN…