阪神の鳥谷。金本監督が持つ歴代2位の1766試合連続出場に、あと3試合で並ぶ
(14日、阪神4―2広島)
10連勝中の首位・広島の開幕ダッシュを止める鳥谷の打球が、右翼線で弾んだ。三回1死満塁。阪神は原口の押し出し四球で1点を先制した後の打席だった。「外野フライでもいい。ストライクゾーンに来たら、積極的に」と2球目を振った。フォークの軌道にバットを乗せ、一塁手の頭を越える2点二塁打。塁上で両手をたたいた。
14年目、6月に36歳になる今季は、一つの節目を迎える。連続試合出場記録で、プロ野球歴代2位となることが確実だ。2004年9月から続けており、この夜の試合を終えて1763試合。あと3試合で指揮を執る金本知憲監督に並び、上にいるのは衣笠祥雄さん(2215試合)だけになる。2人とも「鉄人」と呼ばれた大選手だ。
鳥谷も、グラウンドに立ち続けることには、こだわってきた。「いいときも悪いときもある。いいときを続けたい」と好不調の波を小さくすることを心がけてきた。「趣味」というトレーニングで日々、体を鍛え、内野で最も守備力が求められる遊撃で信頼を得たから、打ち立てられる。
今年も春季キャンプでは、遊撃で勝負していた。だが、そこには昨季122試合に出場した22歳の北條が台頭。チームの将来を考えた上での首脳陣の判断で、今は三塁を守る。
打力が求められるポジションで、打率は3割9分と好調を維持している。最短で来週火曜、18日にも「鉄人」に肩を並べる。(井上翔太)