政務活動費不正で14人が辞職した富山市議会で、任期満了に伴う市議選(定数38)が16日投開票され、新たな顔ぶれが決まった。
市議選には58人が立候補し、激戦が繰り広げられた。自民は一連の不正で計12人が議員辞職したが、今回新顔が6人当選するなど、改選前を1議席上回る22議席を獲得し、過半数を維持した。市議選では、政活費の不適切使用などをした現職・前職の計9人が市民の審判を受けたが、いずれも現職の6人が当選した。
新たな議員は現職31人、新顔7人。自民以外の党派別では、民進1▽公明4▽共産2▽維新2▽社民3▽諸派2▽無所属2。
投票率は47・83%(前回53・05%)だった。
〈富山市議会の政活費不正問題〉 昨年8月以降、白紙領収書に架空の金額を書き込むなどの不正が相次いで発覚し、自民10人と民進系会派2人が辞職。新顔13人が当選した同11月の補欠選挙後も自民2人が辞めた。自民は発覚前、議席の7割を占めていた。補選では公認候補を出さなかったが、推薦・支持した無所属の当選者を取り込み、過半数をからくも維持してきた。