東京都東村山市本町4丁目の都営アパートの一室で2008年10月、無職手島公子さん(当時73)=同市美住町1丁目=が遺体で見つかった事件で、警視庁は21日未明、この部屋の隣に住む無職の女(59)を殺人容疑で逮捕し、発表した。「大変なことをした」と容疑を認めているという。女は精神状態に不安定な面もあり、同庁は刑事責任能力の有無を慎重に調べる。
捜査1課によると、逮捕容疑は08年10月8日午前7時半ごろ~午後3時ごろ、隣室にいた手島さんの首や胸を刃物で刺すなどして殺害したというもの。
この部屋には、手島さんの長男と孫2人が住んでおり、事件当時、手島さんは孫の面倒を見るために訪れていた。女は「手島さんと面識はなかった」と話しているという。
警視庁は昨年6月、現場から採取していた遺留物などを改めて精査し始め、手島さんの爪に付着していた遺留物を鑑定した結果、DNA型が女のものと酷似していることが判明。今月に入って女から任意で事情を聴いていた。今月20日の聴取後、女から同庁に事件への関与を認める電話があったという。