24日の東京金融市場は、仏大統領選の第1回投票で親欧州連合(EU)を掲げるマクロン氏が決選投票に進む見通しとなったことが好感され、株高・円安が進んでいる。日経平均株価は一時290円近く値上がりし、円相場も対ドルで一時1ドル=110円台と約2週間ぶりの円安水準をつけた。
右翼政党のルペン氏に対し、マクロン氏は決選投票でも優位との見方が多く、市場では「反EU派の大統領誕生の可能性が低くなり、投資家に安心感が広がった」(大手証券)。午後1時時点の日経平均は前週末より240円30銭高い1万8861円05銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同14・40ポイント高い1502・98。
外国為替市場でも投資家心理の改善を受け、「低リスク」とされる円を売ってドルやユーロを買う動きが強まった。対ユーロでは朝方に一時1ユーロ=120円台と約1カ月ぶりの円安ユーロ高水準をつけた。午後1時時点は対ドルが前週末21日午後5時より82銭円安ドル高の1ドル=110円02~03銭。対ユーロは同2円24銭円安ユーロ高の1ユーロ=119円31~35銭。