法要の後、気持ちを語る遺族の(左から)横山博史さん、中江美則さん、中江龍生さん、小谷真樹さん=23日午前8時31分、京都府亀岡市、佐藤慈子撮影
京都府亀岡市で集団登校中の小学生らに無免許の元少年(23)の車が突っ込み、児童2人と付き添いの女性が死亡、7人が重軽傷を負った事故から23日で5年を迎えた。事故現場では発生時刻に合わせ、同日午前8時前から法要が営まれ、遺族らが手を合わせて犠牲者を追悼した。
「(5年は)僕にとって区切りでも何でもない」。長女の奈緒さん(当時8)を亡くした横山博史さん(42)。当時1歳だった次男の翔吾君(6)は今春、奈緒さんと同じ小学校に入学した。「奈緒は5年前から時間が止まったまま、成長も止まってしまったんだよね、と実感した」と振り返った。
通学中の子どもが巻き込まれる交通事故がなくならない現状に対し、次女の真緒さん(当時7)を亡くした小谷真樹さん(34)は「ドライバーがルールを甘く見た結果ではないか。同じ思いをする被害者が後を絶たないのは悔しい」と訴えた。