男子200メートルで2位となり悔しがる飯塚翔太=池田良撮影
陸上の静岡国際大会は3日、8月のロンドン世界選手権の代表選考会を兼ねて静岡・エコパスタジアムであり、男子200メートルはリオデジャネイロ五輪400メートルリレー銀メダリストの飯塚翔太(ミズノ)が20秒50で日本人トップの2位に入った。桐生祥秀(よしひで)(東洋大)は体調不良のため、決勝のレースを棄権。今季からプロとして活動する福島千里(札幌陸協)が女子200メートルを制した。男子砲丸投げは中村太地(だいち)(チームミズノ)が日本歴代3位の18メートル55で優勝。
■優勝ならず、気を引き締め
静岡・御前崎市出身の飯塚は男子200メートルで米国のマクリーンに胸の差で敗れ「地元で優勝して、いいところを見せたかった」と悔しがった。
リオ五輪男子400メートルリレーの銀メダルメンバーで唯一、200メートルを本職とする。100メートルが主戦場の選手に食い込んだこともあり、静岡陸上界のスターだ。待ち構えていた100人以上の子どもたちとタッチしながら競技場入りし、ひときわ大きな拍手を浴びた。注目された桐生との初対決が実現しなかった分、是が非でも優勝して盛り上げたかった。
調整途中に迎えた国内初戦にしては、走った感覚はまずまずと言う。ただ、マクリーンの自己最高は20秒24で、20秒11の飯塚にとって互角の相手。「100分の1秒だけど、五輪を考えると負けてはいけない」と気を引き締めた。